兵庫県高等学校体育連盟テニス部

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平成26年度女子回顧録 夙川学院高等校 藪中伸也

物事に対して一心不乱に打ち込めばそこから感動や物語が生まれることがある。高校生の大会も同様である。大会全体を見ていれば感動や物語、雰囲気などを伝えることができたがいつも試合会場ではほとんど部員の試合しか見ないため、上手く伝えられないことをご了承いただきたい。 「兵庫県高等学校総合体育大会」 (団体) 園田、啓明、芦屋学園、加古川北、夙川、雲雀丘、加古川南、相生学院がベスト8に入った。準々決勝は園田3-0啓明、芦屋学園3-0加古川北、夙川3-0雲雀丘、相生学院3-0加古川南となった。準決勝は園田が芦屋学園に2-0、相生学院が夙川に2-0で勝ち、決勝に進んだ。決勝は園田対相生学院となった。ダブルスは園田の釜江・伊藤が2-6、7-5、6-3で相生学院の藤原・池内に勝ち、シングルス1は園田の上が6-4、6-3で相生学院の橘に勝ち、シングルス2は相生学院の栗本が6-3、4-6、6-4で園田の中谷に勝った。結果、園田2-1相生学院となり、団体戦の戦い方を知り尽くしている園田が接戦をものにして優勝を果たした。園田はインターハイでも力を存分に発揮してベスト4に入り、兵庫県代表として強さを全国に示してくれた。 (個人) シングルスはベスト8に相生学院4人、園田2人、西宮甲英1人、芦屋学園1人が勝ちあがり、上(園田)、浦上(芦屋学園)、橘(相生学院)、東(西宮甲英)がベスト4に駒を進めた。準決勝は上(園田)6-4、6-2浦上(芦屋学園)、橘(相生学院)6-4、6-1東(西宮甲英)となった。決勝は団体決勝と同じ対戦になり、橘(相生学院)が上(園田)を6-3、6-4で破り、団体の雪辱を果たした。 ダブルスではベスト4に中谷・上(園田)、浦上・辻川(芦屋学園)、上田・堺(相生学院)、橘・栗本(相生学院)が勝ちあがった。準決勝は中谷・上(園田)6-2、6-1浦上・辻川(芦屋学園)、橘・栗本(相生学院)6-2、6-0上田・堺(相生学院)となった。決勝は橘・栗本(相生学院)が中谷・上(園田)を6-4、7-6(1)で破り、優勝した。3位戦決定では上田・堺(相生学院)が浦上・辻川(芦屋学園)を破り、3位となりインターハイの切符を手に入れた。 インターハイでは上・中谷(園田学園)、橘・栗本(相生学院)の2組がベスト4、上田・堺(相生学院)がベスト8という好結果を残し、兵庫県の層の厚さを全国に見せつけた。 「兵庫県高等学校テニス新人大会」 (個人) シングルスはベスト8に相生学院6人、夙川1人、芦屋学園1人が勝ちあがり、藤原(相生学院)、浦上(芦屋学園)、池内(相生学院)、堺(相生学院)がベスト4に駒を進めた。 準決勝は浦上(芦屋学園)8-4藤原(相生学院)、池内(相生学院)8-4堺(相生学院)となった。決勝は接戦となったが池内(相生学院)が浦上(芦屋学園)を9-8(4)で破り、優勝した。 ダブルスではベスト4に相生学院2組、夙川1組、園田1組が勝ちあがった。準決勝は上田・堺(相生学院)8-6山中・田中(夙川)、池内・藤原(相生学院)8-4伊藤・中谷(園田)となった。決勝は相生学院対決となり、上田・堺が池内・藤原を8-3で破り、優勝した。 (団体) 昨年、園田が全国選抜大会で優勝を果たした。ノーシードから勝ちあがっての優勝は園田の強さを改めて感じさせられた。今年の団体戦では相生学院、三田、夙川、加古川南、園田、加古川北、啓明、雲雀丘がベスト8に入った。準々決勝では相生学院5-0三田、夙川5-0加古川南、園田4-1加古川北、雲雀丘3-2啓明となった。準決勝に進んだ学校による決勝リーグ戦は相生学院が実力を発揮して優勝を飾った。2位以下が近年稀に見る混戦となり、夙川が2位に入った。夙川、園田、雲雀丘の3校での対戦はいずれも3-2の結果であった。3校ともが2位に入れるチャンスがあり、どの試合も見応えのある試合であった。 個人的な感想になって申し訳ないが、私が監督になって初めて園田に勝つことができた大会となった。日頃から常に園田を意識していたのでやっと勝つことができたというほっとした気持ちが一番にあった。 過去を振り返ってみれば全国大会の決勝の舞台で兵庫県同士の対決があるほどレベルが高く、層が厚かったため全国から一目を置かれる存在であった。再び全国大会の決勝の舞台で兵庫県同士の対決を実現できるように出場校は兵庫県を背負って全国大会で活躍することを期待したい。 昨年、最もテニス界を盛り上げた一人といっても過言ではない錦織圭選手の話を紹介します。錦織選手は普段でも決して驕る態度を取らず、とても紳士的であるそうです。初めて会った人や関わっている人は錦織選手を純粋に応援したくなる人だと言っていました。どの世界でも一流といわれる人達は技術で一流だけでなく、人間性も一流であることは共通するものです。ひたむきにテニスに打ち込んでいる高校生たちも技術だけを追い求めるのでなく、人間性でも一流になってもらいたいと願って平成26年度の回顧録とします。

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