兵庫県高等学校体育連盟テニス部

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平成28年度女子回顧録 兵庫県立豊岡高等学校 山村 雄太

〈はじめに〉 昨年度,女子選手で最も注目すべきはWTA最優秀新人賞に選らばれた大坂なおみ選手だろう。日本人勢で初の快挙である。大坂選手は女子選手でありながら,男子選手顔負けのサービスを武器に世界で戦っている。テニス王国「兵庫県」の高校生諸君が世界で活躍できることを祈って、昨年度の総体と新人戦の結果と概況を振り返りたいと思う。 〈兵庫県高等学校総合体育大会〉 (団体戦)参加校は91チーム ベスト8には相生学院、啓明、西宮甲英、雲雀丘、芦屋学園、夙川、加古川北、園田が入った。準々決勝では、相生学院3-0啓明、西宮甲英2-1雲雀丘、芦屋学園2-1夙川、加古川北0-3園田という結果で相生学院、西宮甲英、芦屋学園、園田が準決勝に駒を進めた。 準決勝では、相生学院2-1西宮甲英、芦屋学園2-0園田という結果となり、相生学院と芦屋学園が決勝へ勝ち上がった。 決勝ダブルスでは、相生学院の相川・宮田が6-2、6-3で2セット連取し芦屋学園の木嶋・宮崎に勝利、シングルス1では芦屋学園の末野が6-4、6-1で相生学院の堺を破った。シングルス2では芦屋学園の浦上が4-6、7-6(5)、6-3の接戦の末、相生学院の中島に勝利した。結果、芦屋学園2-1相生学院となり、芦屋学園が優勝を勝ち取った。 (個人) シングルスではベスト8に相生学院4名、芦屋学園2名、雲雀丘1名、親和女子1名が入った。さらに伊藤(雲雀丘)、田中(相生学院)、一瀬(親和女子)、末野(芦屋学園)がベスト4に進んだ。準決勝では、伊藤(雲雀丘)1-6、6(3)―7田中(相生学院)、一瀬(親和女子)3-6、0-6末野(芦屋学園)という結果で田中、末野が決勝へ勝ち上がった。決勝では6-1、6-3で末野(芦屋学園)が田中(相生学院)を破りインターハイへの切符を手に入れた。  ダブルスではベスト8に相生学院4組、園田2組、芦屋学園1組、西宮甲英1組が入った。さらに田崎・堺(相生学院)、人見・田中(相生学院)、相川・宮田(相生学院)、浦上・末野(芦屋学園)がベスト4に進んだ。準決勝では、田崎・堺(相生学院)6-1、2-6、6-3人見・田中(相生学院)、相川・宮田(相生学院)6-4、3-6、2-6浦上・末野(芦屋学園)という結果で田崎・堺、浦上・末野が決勝へ勝ち上がった。決勝では6-3、6-2で浦上・末野(芦屋学園)が田崎・堺(相生学院)を破りインターハイへの切符を手に入れた。 インターハイではシングルスで末野がベスト4、さらにダブルスで浦上・末野がベスト4進出と健闘し、兵庫の強さを全国に示した。 〈兵庫県高等学校テニス新人大会〉 (団体)参加校は82チームで総体より9チーム減。 ベスト8には芦屋学園、武庫川大附、加古川北、啓明、園田、雲雀丘、加古川南、相生学院が入った。準々決勝では芦屋学園4-1武庫川大附、加古川北1-4啓明、園田4-1雲雀丘、加古川南0-5相生学院という結果で、芦屋学園、啓明、園田、相生学院がベスト4に進出した。以上4校による8ゲームプロセット5ポイントのリーグ戦を行い、1位:相生学院(3勝0敗)、2位:啓明(1勝2敗)、3位:園田(1勝2敗)、4位:芦屋学園(1勝2敗)という結果になり、相生学院がその実力を発揮し圧勝した。 (個人) シングルスではベスト8には相生学院5名、西宮甲英1名、園田1名、親和女子1名が入った。さらに久田(相生学院)、伊藤(相生学院)、一瀬(親和女子)、守口(西宮甲英)がベスト4に進んだ。準決勝では、久田(相生学院)2-8伊藤(相生学院)、一瀬(親和女子)8-1守口(西宮甲英)という結果で伊藤、、一瀬が決勝へ勝ち進んだ。決勝戦は両者とも実力を発揮しての攻防が続いたが、結果8-5で伊藤は一瀬に勝利し、優勝を勝ち取った。 ダブルスにおいても相生学院4組、西宮甲英1組、芦屋学園1組、園田1組がベスト8に入った。ベスト4には末野・木嶋(芦屋学園)、人見・田中(相生学院)、伊藤・中島(相生学院)、古賀・久田(相生学院)が進んだ。準決勝では末野・木嶋(芦屋学園)が途中棄権となり涙を飲む結果となり人見・田中(相生学院)が、伊藤・中島(相生学院)8-3古賀・久田(相生学院)で伊藤・中島が決勝への切符を勝ち取り、決勝は同校同士の戦いとなった。決勝の結果は伊藤・中島(相生学院)が人見・田中(相生学院)を圧倒し、8-2で優勝をもぎ取った。伊藤の3冠はもちろんのこと、全ての選手の健闘に賞賛を送りたい。 〈おわりに〉 今年度、但馬支部長に就任させて頂いた。まだ1年という短い期間ではあるが主に但馬支部での現状等、気づいたことをここに述べたい。 兵庫県がテニス大国と呼ばれることは間違いないが、正直なところ但馬支部には(特に選手においては)その意識は希薄である。さらに,少子化の影響を大きく受け、年々エントリー数も減少しており、部活動の維持すらままならない状況がでてきている。その反面、錦織圭選手や大坂なおみ選手などの活躍に依ってか但馬支部の生徒にもテニスに対する意識も向上してきており、選手も以前に比べ本戦出場への闘志を燃やしているようにも感じる。今後さらに但馬支部の活動を盛り上げるため、選手及び指導者一丸となって力を入れていく所存である。 トップ選手は技術だけでなく、人間性もトップレベルである。一生懸命テニスに打ちこんでいる兵庫県の高校生も、トップ選手のように技術だけでなく、人間的、精神的成長を果たしてくれることを期待して平成28年度の回顧録を締めさせて頂く。

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