兵庫県高等学校体育連盟テニス部

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平成15年度女子回顧録 園田学園テニス部顧問 武政文雄

 15年ぶりの全国制覇、私自身初めてのインターハイ優勝ということで今年の回顧録が回って来ました。そこで、インターハイの団体戦の模様から書かせて頂きます。

 6月の県大会ではシングルス№1を落としながらなんとか逃げ切って優勝することが出来ました。「長崎が君の鼓動で熱くなる」と言う大会スローガンのもと、決勝まで闘ってきました。実は3尺で熊本のルーテル学院に負けかけました。81,2とも大接戦になり、“どちらに勝利の女神が微笑むか?”と言う展開でした。QFでは静岡市立、SFでは仁愛女子に園田の弱いダブルスを披露してしまいました。なんとか決勝戦に進むことができましたが、ここでもドラマが待っていました。“7時間49分”決着がついたのは夕方6時を回っていました。対戦相手は大阪の四天王寺羽曳が丘高校、ここ十数年来のライバルです。昨年はジャッジで泣きましたが、“今年こそは雪辱を!”と、でも上手く行くわけありません。

 ダブルスはストレートであっさり落とし、シングル№1心・技共に力をつけた大西選手が相手を圧倒。これで一対一のイーブン、シングル№2の久見選手に勝負がかかります。相手は昨年全日本ジュニアベスト4の伊藤選手です。ファーストセットはサーブが入らず、簡単に落とし、セカンドセットは開き直って攻撃するとあっさりセットオールに、そのままファイナルセットも4-1。このまま行くと思われましたが、やはりしつこい伊藤選手5-4までもつれる。ここで久見選手の足の痙攣発生!、レフェリーとのやりとりがあって15分中断。でも、そのままもつれにもつれてタイブレークに突入する。攻める園田につなぐ羽曳が丘、勝利の女神は・・・・。

 みなさんの熱いサポートのお陰です。ありがとうございました℃そして、故光圀先生、“先生のもう一度日本一”の悲願を達成しましたよ!

(団体)

 インターハイ県予選ではベスト4に園田、夙川、雲雀丘、松蔭が進出。ベスト8には、明石城西、芦屋南、兵庫、市立伊丹が進出した。新人戦では、ベスト4には園田、夙川、明石城西、雲雀丘が、ベスト6には加古川南、甲子園が、ベスト10には、兵庫、松蔭、西宮南、武庫川が進出した。

 決勝戦は園田、夙川が顔を合わせ夙川がダブルスを二本取り大手をかけたが、シングル三本園田が取り返し三連覇を達成した。、近畿大会でも兵庫県勢が決勝に進出し、園田学園が4対1で振り切った。

(個人戦)

 インターハイ県予選では6枚のインターハイ切符を争い、ベスト8に岡、加藤、宮本(夙川)、大西、久見、中西、三杉(園田)、そして若山(芦屋南)が進出し、ベスト4に加藤、久見、大西、中西が進出し、決勝は加藤、大西の対戦となった。

 インターハイへは、加藤、岡、宮本、大西、久見、中西の6人が出場し、3位に大西、久見が入る活躍を見せた。ダブルスでは、岡・加藤組、中西。浜條組、秦・宮城組がインターハイ出場を果たし、見事、岡・加藤組が全国制覇を成し遂げ、兵庫勢が三年連続して頂点に立った。女子は、団体優勝、ダブルス優勝、シングルス3位二人という活躍を見せたが、平成18年度の“のじぎく国体”までその力を維持できるか現場の指導者の力量が問われるだろう。

 新人戦では、新しい勢力が台頭してきた。優勝した守内選手、2位の上島選手いずれも民間クラブで鍛えられた選手である。ベスト4には橋本(山手)、石田(園田)が進出した。ベスト8には大島(明石城西)、中西(園田)、 北藤(夙川)、 松尾(明石城西)が入り園田、夙川以外に明石城西の選手の活躍が目立った。

 ダブルスでは戸高・松尾組(明石城西)と石田・中西(園田)が決勝に進出し、石田・中西組が優勝した。来年度以降3強時代に突入するのは必至である。

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